激闘 FMF 【ファンタジーミュージックフェスタ】

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三人はなんとか情報を共有し合った。 杉山が中学一年のときの先輩が北条。 千尋が中学一年のときの先輩が杉山。 つまり、そういうことだ。 「てんめぇ、なんか杉山みたいな吹き方するなと思えば!!」 「そんなの!知らないっすよ!」 二人はびっくりしあっている真っ最中。 「そりゃ、俺の起源は北条先輩で、俺の受け継ぎは千尋だからな。なんという因果」 杉山がやれやれと、朝の時点ですでに顔を疲れさせていた。 「え!待った!んじゃあ剣崎先輩も後輩なんすか!」 「当たり前だろが!言ったじゃねえか!」 「聞いてない!なんも聞いてない!」 「言った!言ったね!剣崎ちゃんも私にお前が後輩だなんて聞いてないもんね!」 「そっちのが面白いと思ってな」 三人の輪の中にさっそうと現れる三条高校部長、剣崎瞳。 「言わない方が現場でおもしろいだろう」 剣崎はクスクスと笑った。 杉山、千尋、北条の三人は顔が疲れていた。プチ六中吹奏楽会はこれで幕を閉じた。
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