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「ごめん…さっきの怒ってる？」
千尋が林の発言に ふと耳を向ける
「違う違う。むしろあれは嬉しかったけど…」
千尋がジュースを飲む
コーヒーは一切頼まない人
「あ…そう…」
なにやら照れを隠そうと必死な林
千尋はそんな林を見て密かに楽しんでいた
「なぁ林。部員募集とかって、なんかいい方法ない？」
「へ？」
いきなりの意味不明な質問に林は間抜けな顔をする
千尋は間抜けな顔を引っ張りながら 一部始終、林に教えた
「なるほど………おもしろい先生ね…」
林がクスクス笑う
「おもしろくはないけど…」
千尋が苦笑い
「いやぁ、それくらいの条件なら絶対に無理じゃないじゃん？結局やる気はあるのにわざわざ千尋に頼むからさぁ」
林がストローでコーヒーをかき混ぜる
「無理に近いよ…昨日全然だめだったからさぁ…」
「いないはずないよ………元吹奏楽部………」
「え？」
「だからー、千尋が吹奏楽やりたいって思わせたきっかけをみんなにつくったらいいかなって…」
「なるほどなるほど…」
千尋が真剣に聞き始める
「ビラ配りするんでしょ？そこにそんなことを色々書くとかさ」
「おぉ…いけそうな気がしてきた…」
だんだん千尋の目が潤っていく
それに連なって 林も笑顔になる
そんな関係
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