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「何時?」
「6時49分」
千尋がため息つく
帰り道。中学校の前を通っていく
「なんか…少し前までいたけど無駄に懐かしい…」
千尋が中学校を眺める
「確かにー」
林も中学校に目をやる
夕日が当たって 悪いわけじゃないが廃校に見える
そんな事をいいながらアハハと2人で笑う
「千尋ー。あたしら手ぇ繋いだことあった?」
「百万回くらい」
「嘘つけ」
林が千尋の肩を殴る
地味に痛い
「いきなりなんだよ…。なんかお前どうかしたか」
千尋が林のでこに手をあてる
「失礼な」
林がでこにあてられた右手を左手で握る
「5メートルだけな」
「5キロ?ありがとう千尋」
無理やり林が話しを進める
仕方なく千尋はでこから手を下ろす
ああ繋いでる。 影をみると恥ずかしい
「お前らなにやってんだ?」
2人がビクッとする
後ろから聞き覚えのある声…
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