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そしてまたまたやってきた放課後
千尋はホームルームが終わった瞬間 一番に教室を飛び出し 校門に先回り
そしてカバンを床に置き、カバンからとりだした型紙を首から吊す
そして さらにカバンから自作チラシを取り出し準備完了
我ながらあっぱれ
千尋が１人優越感にひたっていると 下校する生徒がやってくる
「どうぞー」
「なんだなんだー」
チラシを受け取ってもらえる
それだけでありがたい
結構チラシを受け取ってくれる人はいたが、やっぱりスルーが多い
ちょっと悲しかったりする
まだまだ人が来るのでチラシを渡してゆく
「どうぞー」
「あぁ？」
なにやら二年の不良グループ
千尋は問答無用で渡す
「なんだこれ…吹奏楽…」
グループのリーダー格がチラシをみつめる
千尋はただただその人を見ていた
「へぇ…楽しそうだな」
意外な返答
「まじっすか！」
「嘘だよ。バーカ」
不良のリーダーは髪をそのままくしゃくしゃにして千尋に投げつけた
千尋はただうつむいているだけだった
悔しいけど … ここでイライラしても仕方ない
千尋はそのまましばらく立ち尽くした
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