理由のためだけの存在

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「なにかあるんですか?」 進藤が口を開いた 「お前は黙ってろ、猫」 「黙れ。」 また2人が喧嘩し始める 「なんなのこいつらは……………だからさ、あんまり経験者とか居るってわかったら軽く余裕かますでしょ?あんた」 経堂寺が千尋を見る 「えぇ。もちろん」 千尋の目が輝いている 「作戦変更。あんたムカつくから。じゃあ今まで吹きたいって言いに来た奴らを全部吹奏楽部にいれてみせなさい」 経堂寺がガッカリした顔からいきなり 悪魔の顔になる 「うぇぇぇ!?的はすでにあるんですか!?」 「これならあきらめるかな…?吹奏楽少年」 経堂寺が千尋を見てニヤニヤ 千尋は少し悩んだ末に口をあける 「軽く余裕です。やってみせます」 千尋は汗ダラダラ 「はいはい。ちなみに………アンタ、そんでさっきの剣山って子。それに四組の桜井。あとは………同じ四組の神川だね………あ、ちなみに」 「ちなみに?」 千尋が首を前にだす ウスウスもう駄目だとは本人も思っている 「ちなみに………今日からあと一週間ね」 「(増えた………やった)」 千尋が小さくガッツポーズ すると進藤が疑問を持ち始め喋りだす 「俺も演奏希望してますけど…なんで除外されて…」 「あぁ、あんたコイツの保護者ね。多分放置したら危険だから」 経堂寺がさらっと言う 「ちょ…それって…俺吹奏楽部に入ってるんじゃ」 「うえぇ!こんな猫と一緒は嫌です先生!」
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