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「ま、なんかあったらこの俺に言えよ。喧嘩沙汰なら竜二呼べばいいしさ」
健太が顔を一気に切り替え千尋の肩を笑顔で叩く。
「あ……ありがとよ」
千尋は少し安心した顔だった。
健太は日々元気がなくなる千尋を気にかけてはいた。
親友の危機は自分の危機と言ったところ……。元気の無い千尋程楽しくない物は無いってのが答えのようだ。
「まぁ……今日は帰ろうぜー。チョコボール奢るから」
健太が千尋と肩を組むようにする。
「結構だ」
千尋の顔は笑ってはいたが、まだどこか曇っていた。
晴れるには まだまだかかりそうな曇り方に見えた。
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