理由のためだけの存在

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「ったく……ここ何日も話しててないってのによ」 剣山は軽く舌打ちしながらもポケットに手を深く突っ込み、教室を見渡す。 四組のガラの悪い男子たちが剣山に目線を向ける。と言うより俗に言う『睨む』 そんな事には動じない剣山は目当ての神川を見つける。同時に剣山と目が合い、剣山は教室の外に呼ぶようなジェスチャーを見せる。 そして剣山は教室から出る。 神川は理解したのか、友達に「まってて」と一言、箸を置いて教室外へと向かった。
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