理由のためだけの存在

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「ちょっと、剣山。いきなりなによ」 少し怒り気味で教室から出てきた神川と言う女の子。呼び方で言えば『女性』といったほうが正しい感じがするくらい、見た目は大人びていた。 髪は肩にかかるくらいのストレート。前髪は6:4くらいで綺麗に分けられて、少しキツい目を覗かせていた。 「あのさ……コイツらが……」 剣山が明らかに後は任せた的なノリで振ってきたので進藤逃走。千尋がすかさず掴みにかかった。 「……あんた」 神川が千尋を急に睨みつける。 千尋は何がなんだかわからず進藤を逃がし その場で立ち尽くした。 「六中でしょ……」 「は……?」
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