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すると早くも返信が返ってくる。
『本当?ありがと(^^)』
千尋はまた高速で打ち返す。
親指が3本に見えるらしい(噂
『本当。楽しみにしてる。』
と、あえてなのかマジなのかわからないくらい質素なメールを返す。林はどんな文面であろう千尋の気持ちを汲み取っているようだが……。
千尋本人 大満足。
「(うひゃぁぁ、なんか今日は良いことがありそうな気が…)」
千尋がスキップ気味に歩く。保護者がいたら絶対止められるくらいに怪しい。いや、下手にすれば警察も危うい。
駅から降りてすぐにある高校のため、他の生徒と鉢合わせる可能性が高い。
なのでスキップもどきなどはもってのほかである。そう、変態。
そして千尋が駅を出るとスキップもどき終了。
できればもっと早くに止めるべき。
そして千尋は周りにいる同じ制服の人たちを見てしばらく無表情。そして、ためにためたため息。
「(なんでなじめないんだろ…)」
テンションが大きくダウンする。
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