自分に素直な自分

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剣山が乱闘を沈めたあとに進藤の提案で剣山と神川を経堂寺先生に合わせることにした。剣山自体も勧誘の理由をあまり知らないので良い機会だと進藤は踏んでいた。 神川は自発的に友達を帰らせていた。正直3人はなにか侘びしい気持ちにはなった。 進藤を先頭に廊下を歩く4人。軽音楽部の演奏がどこか遠くからジャカジャカと聞こえる。 そして4人は無言で歩き続けていたが、神川が言葉を発した。 「なんか冴えないメンバーね」 千尋が真っ先に反応する。 「そうだなぁ、進藤がいなかったら違ってたかもしれない」 「黙れ」 「あんたら仲良いのか悪いのかよくわからないね……」 3人は揃って違う方向を見つめ話を流そうとした。 「ほんっと馬鹿ね」 そうこう言ってる内に職員室についた4人。丁度経堂寺が職員室から出てきている所だった。 「先生ー!2人捕らえました!」 「い、言い方悪いわよ!」 経堂寺が千尋の言葉でこちらを向いたとたん奇声をあげた。 「ギィヤァァァァァ!本当に勧誘出来てるぅぅぅぅ!」 それは「予想外」な顔と「ショック」な顔が混じったような顔。 「もしかして先生、ハナから楽器吹かせる気なかったんですか?」 進藤が嫌みに聞く。 経堂寺は慌てて咳払いをしてごまかし、4人を手招きで職員室へと招き入れた。
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