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その後4人は解散した。
見事に全員1人で帰宅。
そんなこんなで翌日。ちなみに桜井捕獲の有余はあと5日。情報は『余裕』
そんな今日の昼休み。捕獲を実行するために吹奏楽仮部が1組黒板前に集まる。
「おい神川」
「神川様とお呼び」
千尋が神川に話しかけるも神川は千尋に嫌がらせ。なんだか馴染めない2人。
「はぃはぃーかぁみかわぁさむわぁ?桜井ってぇ人どぅおんな人かしぃらなぁいのぉ?」
千尋も嫌がらせ攻撃。神川はまるで頭に怒りマークがついてるかの如く眉間にシワを寄せたが勢いつけてため息。
「それがわかんないのよ。だれが桜井さんかって」
「わからないと言うと?」
剣山が疑問を持つ。
「桜井って名前、3人いるの」
男3人はその情報に苦笑いした。
「進藤、お前行けよ。片っ端から」
「黙れ洗い物。お前が行け」
「ちょ、今日もお前ら喧嘩かよ」
神川はさっきより深いため息を付き3人を呼びかけた。
「ほら行くわよ、猿、猫、狼。あたしが聞いたげるから」
「俺が猿だと?」
千尋がキレる。
「猫……」
進藤が呟く。
「へっ!ざまぁみろぃ。俺は肉食の狼だ!」
剣山が笑う。だが――
「一匹狼よ」
「……」
剣山はしばらく落ち込んでいた。それを猿と猫が宥めていた。
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