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かなりの早さで走る桜井3人目を追い掛ける4人。
桜井が何故走っているかとかはどうでもよく、とりあえず捕まえるのだけを目的に追いかけた。
最高階にある1年から三階、二階へと降り、終いには一階。食堂の方角へと全力疾走。
4人は黙々と追い掛けるが神川だけバテている。
そんなこんなで追い掛ける内に桜井3人目は自販機前で止まった。4人はそのもう少し手前で止まる。
「売り切れてるぅぅぅ!」
桜井3人目が頭を抱え叫ぶ。
4人はただ呆然としていたが、千尋が急に財布を取り出し「飲めるヨーグルト」なるものを買う。桜井はそんな千尋をじっと見ていた。
千尋は財布をポケットに直し、ヨーグルトを開け飲み始める。
「俺も喉乾いたわ」
と、剣山は『オレンジジュース』を買う。
進藤は何も言わずコーヒーを買う。
神川はまだ息が上がっていたが周りに流され『ミックスオレ』なるものを買う。
そして桜井を囲むように飲む4人。桜井はさすがに4人を順番に見渡し焦っていた。
「ほら、猿千尋。あんたよ」
神川がストローをくわえながら千尋に目を向ける。
「あ、うん。イチゴオレ売り切れてるね」
「そうなのよぉ!あぁ、もう最悪」
何故桜井にイチゴオレの話を振る。それに答える桜井もどうかと思う。
神川が千尋を睨む。
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