自分に素直な自分

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「桜井さんですか?」 千尋がそう言うとヨーグルトを飲む。まさに飲めるヨーグルト。 「あーうん、わたし桜井だよー。何か用?なんかいっぱいいるけど」 進藤と剣山が急に他人の振りをする。いまさら何のつもりなのか。 「桜井さん、吹奏楽やってましたよね」 千尋がヨーグルトを飲んでは喋る方式を取る。端からみればウザイ。 「なんでわかったの!?すごい!!てか君あれだよね、あそこにいる人と一緒にビラ配りしてた人だよね?」 桜井が進藤を指差す。 「そうそう」 またジュースを飲む。しまいに神川が千尋に蹴りかかる。 「ぼけぇ!何ダラダラ話してるのよ!」 桜井は笑っていた。 千尋の出番は無くなった。 「ごめんね、馬鹿が数人いて」 千尋 ← 進藤 ← 剣山 ← 「でさ、吹奏楽部作るんだけど……良かったら入らない?」 神川が思い切って聞く。 「え、神川さんやってるの!?」 「まぁ、一応この人達と……」 「んじゃやるー!!」 即決まった。
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