自分に素直な自分

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放課後の4組 かなり早い段階で5人集まった。 自分から始まったにも関わらず神川が色々取り仕切ってくれたのには申し訳ないと思う千尋。 進藤も剣山も結構振り回したかなとも思ったり。今まさにノルマである経験者5人が顔合わせしている。 「わたし桜井理恵【サクライリエ】でーす!友達いないけどよろしく!」 なんでいないのよ。 なんでそんなにテンション高いのよ。 「良かったね剣山」 「良かったな、剣山」 「えぇい黙れ黙れ!」 剣山が友達いないと言うワードでいじられる。 「あ、ちなみに俺は新井千尋!女みたいな名前だけど」 「俺、剣山衛【ツルギヤママモル】」 「あたしは神川知里【カミカワチサト】!よろしく」 すると進藤が面倒くさそうに口をあける。 「……進藤光【シンドウヒカル】」 それぞれ名前と顔を改めて確認する。 一応流れで始まった自己紹介は終わった。しかしよく集まったもんだと進藤は手を口元に当てながら考えていた。 吹奏楽 やる気がないからこの学校に来た連中のはずなのに、何故こんなにも上手く釣れたのかが不思議でたまらなかった。
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