自分に素直な自分

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「やる気ある?あんたたち」 経堂寺が口元をにやつかせ5人を見回した。 「勿論っ!」 千尋が桜井と声を揃えて叫ぶ。神川も賛成のようだ。 と言うより、千尋はこの為にいるようなものだ。 ただ、剣山と進藤がなにやら浮かない顔をしている。 「おい!猫と剣山!なんだその浮かない顔は!」 千尋が2人に言う。 「いや、面倒くせぇし」 進藤が即答。 「いいや、意外と面白いかもよ」 剣山がにっこり笑い千尋と肩を組んだ。千尋御満悦。 「あんたはどうすんの?」 経堂寺が進藤の前に立つ。 「面倒」 「んーなら結構。今すぐこの部室から――」 「わかりましたよ。好きにして下さい」 進藤が頭をかきむしる。4人は進藤を見てニタニタと笑う。 「んじゃさっそく元部長さんに連絡とってみますかぁー」 経堂寺が事を進めようとした所、桜井がノートを見ながら手のひらを経堂寺に見せた。 「待って……」
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