夢への布石

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翌日。 あれから経堂寺が苦い顔をして「今日は解散」と命令したのは覚えている。 そして、今日もまたいつものように学校がある。 ただちょっとだけ違う昼休み。 屋上に陣取るように昼ご飯を囲む男女5人組。 「なんで俺が……」 「猫に発言権はない」 進藤のぼやきに千尋が突っかかりまた乱闘が起きる。そしてそれを剣山が止めるいつもの眺め。 桜井が笑い、神川が手を顔に当てため息。 何故にまたこの面子で集まっているのかは神川に原因がある。 今まで仲良くしていた友達に断りをいれ、桜井を連れ1組へ。 さらにそこで孤立男子三人組を引っ張り出して屋上に来たという流れ。 神川曰わく「とりあえず仲良くすれば?」 男子3人は迷惑そうな顔をしながらも内心嬉しいんだろなと思える顔をしている。 それを見た神川はクスクス笑い目線を横に外した。 「失せろ猿」 「だまれ化け猫が!」 屋上にメロンパンの残骸が散らばる。剣山はもう2人を放置してご飯を食べている。 すると桜井が何か思わせるような発言をする。 「まだ部員募集するの?」 5人は静まり返り、神川がイチゴオレをすする音だけが聞こえた。
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