夢への布石

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昼ご飯を高速で食べ終えた5人は職員室へと向かった。 勿論、経堂寺の場所へ。 「ゴフッ……ゴフッ……まだ昼ご飯中だってば」 経堂寺はまたもや昼ご飯を邪魔される。 しかし千尋は問答無用に話を持ちかける。 「まだ部員募集するべきかな!?」 経堂寺は目を丸くした。 そしてしばらくしてから進藤の顔を見て少しにやける。 「へぇ、進藤さま。今日はいつもの『面倒だ』はないの?」 経堂寺がいじめるように進藤に質問する。 「なっ……!」 進藤の顔がほんの少し赤くなる。 「進藤の同意に感心したー。よし、マジで部員集めてクラブおっきくしよーか」 経堂寺はニコニコしながら、まだ食べ終えてないのにも関わらず弁当を片付け、自分の机をガサゴソあさり始める。 「ち、違う!め、面倒だって言うのが面倒だっただけ――」 「はいはい、猫もたまには頑張……」 「千尋貴様――」 職員室内乱闘が始まる。もう誰もとめにかからない。 「あった。はい、またチラシ作って」 経堂寺が神川に紙を渡す。 「あ、は、はい……」 「頑張ろーねっ!」 桜井が嬉しそうに神川の顔を見てニッコリする。 「う、うん」 神川はちょっと照れた顔で返事した。 「うがぁぁぁぁ!」 「貴様……お茶ポットにて消え失せろ」 進藤が職員室お茶ポット(冷)から大量のお茶をばらまき、千尋を攻撃している。剣山はさすがにやばいと思ったのか止めにかかる。 経堂寺はそれをみて少し笑う。 「(なーんか、いけそうな気がするのよねー……)」 そのまま職員室乱闘を見ていたがよくよく考えればかなりまずいことだと気付き経堂寺も止めにかかった。
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