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そこには大きく汚い字で
『3日間こじんれん』と書かれていた。
こじんれん……個人練……個人練習…………。
神川の顔が最大にまで引きつり、紙を持つ手が軽く震えだした。
とても他の4人に見せれる内容じゃない……
「あの……その……」
「んだよー!」
千尋が神川の持つその紙をパシッと取り上げ、中身を見た瞬間暴れだした。
他の3人も見るなりため息やら苦笑い。
「『勝手にやっててください』か……」
進藤の顔はまたいつもの無表情に戻り、考えるポーズをする。
腕を組み、片手だけは顎の下。
「とりあえず、今は吹くに越したことはない」
進藤はそれだけ言うと、楽器保管室へと向かった。
残りの4人も変に納得し、進藤の後を追った。
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