夢への布石

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進藤が急に俯き、顔を真剣に赤らめた。 「何言ってんだ俺……」 神川が少しニヤケながら「可愛いとこあるじゃん」と進藤を冷やかした。 桜井はトランペットをクルクル回しながら向こうでダンスを踊っていた。理由はいまいちわからない。 男子2人は震えながら縮こまっていた。 「進藤!その人、いまどこなの!?」 「夢咲高校(ユメガサキコウコウ)一年……」 今日の進藤はやけに喋る。 理由はあえて伏せておきたい所。 「結構近い……てかメチャクチャ頭いい高校じゃん……」 神川が少し苦笑い。剣山も苦笑いしてたが千尋は1人呆然としている。 「追いかけたら良かったのに……」 神川は少し皮肉るように進藤に言ったが、進藤は即答した。 「落ちたんだよ」 周りはシンとなったが、馬鹿はしゃしゃりでる。 「俺も!」
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