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織田空（15）ごく一般的な学生である。
僕の家は代々、剣術を磨いていたらしい。だから僕は、必然的に剣術を小さい時から学んでいる。
剣術と言えば剣道って思う人もいると思うが、僕の家でやっている剣術は剣道とは違う。
剣道は普通竹刀を使うが、僕の家で使っている刀は逆刀と言い、刃を逆にしている。切れない刃を使っているが、刀は刀である。
毎朝、五時に起きて、じいちゃんの道場で剣術の鍛錬を行っている。
「はっ！」
「ぬん！」
パキンパキン―――と鉄と鉄が衝突した時になる音が道場に鳴り響いた。
そう、今、僕は道場でじいちゃんと剣術の鍛錬をしているところだ。
「とぉーりあぁぁぁ！」
僕は上段に構え、前にいるじいちゃんに刀を振り下ろした。
「甘いぞ！空様」
僕が振り下ろした刀をいとも簡単に避けられてしまい、じいちゃんはがら空きになった僕の背中に―――バチンっ！と刀を振り下ろしてきた。
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