悪者

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あたしの心臓がドクンと波打った。 …そんなはず、ない。親友だもん。 「沙夜…ふざけるのもいい加減にしなよ。」 「いや、これはホントだから。所詮あんたは嫌われ者って訳!! 舞と雪菜がかわいそうだったからさ!あんたも、つらい目見ないとね~」 そう言って沙夜は高らかに笑った。 …あたしが…? …嫌いなの? ……みんな。 「そんなはずない!!ふざけんなっ!」 私が沙夜に飛び掛かろうとした瞬間。沙夜が、 「きゃーーー!!!」 と笑いながら言った。 は…? こいつ何で笑っ… ギィ。 あたしは固まった。 ドアが開いた音がしたから。
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