悪者

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「愛羅ぁ!!! 沙夜に何もすんなって言っただろ!!」 舞と雪菜はズンズンと歩いてきて…――。 あたしの目の前で止まったと思えば。 バチンっ! ドカッ! 右頬と左足に痛みが走った。 地に膝をついて二人を見上げた。 あたしは今。 親友だった子二人にビンタされたし、蹴られた。 「雪菜…舞…!! なんで……。」 「沙夜に暴力振るおうとしたじゃん!」 舞が言った。 …!! …あたしは完璧に悪者なんだね…。 「あたしは…違うの!暴力振るおうとなんか…」 「…嘘つきの愛羅はサイテー。大嫌いっ!」 雪菜が握った拳を震わせながら言った。
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