闇は誘う

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今村「さてそれでは準備でも始めますか」 今、私は自宅で英ビルに行く準備をしてる最中です。 今村「とりあえずバッグに詰めれるだけ詰め込んどきますか」 やはり真夜中のビルに行くのというのなら。 今村「懐中電灯は必需品ですよね」 しかし1人は寂しいですね。 今村「後はハンカチとティッシュと弁当・・・って遠足の準備ですか!!」 1人ボケツッコミは余計に悲しくなります。 私は現在、相当ツッコミに飢えていますね。 今村「大体は入れ終えましたね、他に入れる物は・・・あっ!」 今村「アメを忘れるところでした」 今村「アメを忘れたら大変なことになるところでした」 大変なことが何かはいずれ分かりますよ。 とりあえずは準備は万端です。 今村「荷物よし、服装よし、気分…よくない」 やはり夜の廃ビルは少し苦手です。 今村「さて行きますか」 今村「父さん母さん行ってきます」 残念ながら返事が来るはずはありません。 私の親はかなり前に事故で亡くなりましたから。 今の私がしていることは居間にある仏壇に声をかけ寂しさを紛らわしているだけです。 少し鬱(うつ)になってしまいましたのでこれ以上鬱になる前に英ビルに行くとします。 ちなみに今までの生活は近くの知り合いの家で過ごしていました。 玄関を出ると夜風がひんやりしていて気持ちいいです。 春の夜風がとても気に入っているのは私だけでしょうか? ちなみに夏は夕方、秋は朝、冬は昼の風が気に入っています。
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