2.極秘フロア

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2.極秘フロア

テラの地下駐車場、その更に下30メートルに、限られた者しか知らない極秘エリアがあった。 そこはまるで、遥か未来の空間を思わせる世界であった。 その中心に、マザーコンピュータのアイがいて、世界中だけでなく、宇宙をも監視していた。 ここが、ラブの本拠地である。 ちなみに、このビルの最上階フロアが彼女の「家」であるが、多忙の彼女が、そこに住むことは、まずないのである。 ラブの脳波を感知し、アイがドアを開ける。 このドアを開閉できるのはアイだけであった。 中には、既にティークとT2(ティーツー)が待っていた。 ティークとT2は、ラブの最も信頼する友であり、彼女を守る最強の戦士である。 『ティーク、アラスカから消えた15人はまだ見つからないの?』 ティークは先月、ラブの指示で、アラスカに落ちた「もの」を調査に行った。 (エピソード1) 身長178センチ、すらっとしたスタイルに、いつも黒尽くめの服装をまとったクールなタフガイである。 前髪で隠した左目には、あらゆるものを透視する目「スパイアイ」が埋め込まれている。 また、剣術においてはラブに匹敵する程の実力を持っていた。 『ああ。機体にはシールドが張られていた様で、それが停止するまで発見されなかった。ここ(地球)に来たのは、発見の5日前だ。その日から、墜落現場近くに住む15名が消息を絶っている。NASAもアースも関連性ありと見てはいるが…未だ不明だ。』 「アース」は、地球規模の危機に対応すべく、ラブが作りあげた機密組織である。 その存在は各国のトップシークレットであり、「アース」は、国際的に何よりも優先される特権を許されていた。 やって来た「もの」は、地球外からの無人の小型飛行船であった。 現在はNASAが極秘で調査を進めている。
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