10人が本棚に入れています
本棚に追加
「響……、怒っているか?」
杏ちゃんはどこか遠くを眺めながら言った。
「すまぬ。言い過ぎたようだ。初対面なのに無礼なのは我であったな。反省する」
『気にしなくていいよ。杏ちゃんは、正しいことしか言ってないしね』
突然の謝罪に一呼吸おいて答えた。
「響、すまぬな。響の様に気楽に話せる者があんまりいなくてな、少しはしゃぎすぎた」
どうやら、素直な子みたいだな。
意味も無く杏ちゃんの頭をガシガシと撫でてみた。
「響、やめろ! まるで我が子供みたいではないか!」
『みたいじゃなくて、子供だろ?』
最初のコメントを投稿しよう!