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廊下に出ると、他の男子が別のクラスの奴と喋っている姿がちらほら見える
「おっ、真夜じゃねぇか。お前が昼休みに廊下に出てくるなんて珍しいな」
後ろから男の声がして振り返るが、ソイツの名前が思い出せねぇ・・・
なんだったかな、たしか情報屋と呼ばれてたよな・・・
真夜「あ?誰だよお前」
とりあえず名前は聞いておいてやるか
野村「ひっでー!野村だっての、いい加減覚えろよ!」
真夜「うるせぇ、雑魚なんかの名前なんて覚えてられっかよ」
野村「今日はイライラしてるな、何かあったのか?」
真夜「なんもねーよ、消えろクズ」
こいつは何でもかんでも聞いてきやがる・・・
ん?待てよ・・・?聞かれるのが嫌なら、何か聞きゃいいのか
真夜「おい情報屋、お前に聞きたい事がある」
野村「ん?何だ?」
さて、何を聞こう
真夜「てめえのクラスに強い奴はいるか?まあどうせ雑魚には違いねーが」
いるわけがないか、俺を叩きのめせる奴なんてな
野村「いるぞ」
いるのかよ、どこのどいつだろう?
真夜「へぇ・・・じゃあ名前を教えてもらおうか」
よっしゃ、放課後の楽しみができたぞ
野村「ああ俺のクラスの根元正義」
は?魔法も使えない雑魚が何で最強なんだ?
真夜「ふざけんな!あんな落ちこぼれが強いだ?」
野村「ああ、お前は魔術祭出場停止させられたんだったな」
別に問題を起こしたわけじゃない、強すぎて停止させられたんだ。
観戦はできるが、雑魚共の戦いを見ててもつまんねーから行ってない。
真夜「で、そいつは魔術祭で優勝したのか?」
野村「いや、予期せぬ不慮の事故で中止になった」
ああ、そういやクラスの奴からそんなメールが来てたな。
何でも障壁装置が暴走したとか。
野村「ま、根元が出たのは団体戦だな」
真夜「ふ~ん・・・」
なんだよ団体戦かよ、それなら強い奴の後ろでコソコソしてるだけでも優勝できるな。
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