四←メイド服と変質者2←

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それでも、まだついてくる彼は なにがしたいのだろう? 一定のスキマを詰めることなく歩いてついてくる 「なんなの、もうっ」 つぶやいてみたけど 答えなんか分かるわけがない このままついて来られたら 朝まで歩かなきゃならなくなる そんなに歩ければいいけど、もうムリだ 足が痛い。疲れた。もう膝が笑ってる これが、最後のチャンスだ。 全速力で走って逃げよう 疲れもなにも吹き飛ばす直前 あいつの顔を浮かべて、逃げる勇気をもらう そして、逃げようと足に体重をかけた。 その瞬間だった。 後ろから手を捕まれて、無理矢理走り出すのを止められた 「…………て……」 振り向くと、パーカーの男が 遠慮がちに……知らない男が掴んでる時点で遠慮なんてないんだけど 私の袖口を掴んでいた。 「まてよ。」 「嫌に決まってるでしょっ!」
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