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一人で歩く帰り道
結局、駅前の交番まで逆戻りしてしまって
私は重い足を引きずるように歩く
警察に送って貰えばよかったかな?
でも、お母さん達が心配するのは見たくないし
そんな事を考えながら歩いていると
先の交差点に飛び出す人影
息を切らしながら、左右の道を確認した後に駆け出そうと体重移動
それは見慣れた影
「夜人!?」
「はッ……?」
呼ぶと振り返った所を見れば、確からしい
夜人は、私にフラフラの全速力で駆け寄ってくる
「無事か!?無事みたいだな!
アイツがいたから!とりあえず逃げよう!」
私の手を引いて駆け出そうとした夜人だが
私が走るのを躊躇うと
その場で盛大にコケてしまった
「痛てて……。さ、早く逃げなきゃ」
「何から?」
「あのストーカー野郎っ!」
至極当然と言い放つが、彼はもう捕まってる
それを知らないのだろうか?
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