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結局、助けてくれたのは夜人なんだけど
いい所を持って行けないのが
夜人らしいと言えば、それらしい
でもちょっと見直してやろう
汗だくになってまで探してくれて、ありがとう
「なに笑ってんの?」
「うるさいわね。寝てなさいよ」
指一本で、夜人を地面に押さえ付け
思わずニヤける顔を隠した
「うはー、地面が冷たくて気持ちいい」
べったりと地面に寝そべる夜人
私はその傍らにしゃがんで、夜人を観察する
じっとりと汗を吸ったシャツと
いまだ高い鼓動が波打つ背中
そこから伝うように流れる汗がアスファルトを濡らす
「ホントに全力だったのね」
「そりゃそうだろ
由姫がピンチだったんだから」
それらしく真面目な顔
私に向けられた目が
「お前はなにを言ってるんだ?」と聞く
「でも警察に任せれば良かったんじゃない?」
「もどかしかった。
もしその間に由姫が何かされたらどうするんだよ」
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