四←メイド服と変質者2←

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「さて。由姫の無事も確認したし  俺は帰る。逢花が怖いから。」 「それがいいわ。駅まで送るわ」 「逆に俺が由姫の家まで送る  まだ心配だしな。」 立ち上がった夜人 まだ疲れが残ってるらしくて 少しふらふらしてる これは駅まで歩くのも危ないんじゃないかしら 仕方ないからお父さんに送ってもらうとしよう これは今日のお礼って事で。 「そうね。ウチまでよろしく。  別に寂しいとか、怖いとかじゃないからね」 「はいはい。」 薄笑いの夜人。 勘違いしてるに違いない コイツのためにしてあげてるのに まったく、バカだからしかたないのかな 「本当だからね。  一人で帰ったっていいんだから!」 「分かってる。一応だよ、一応  用心に越した事はないから」 絶対、分かってない。 ちょっとむかつく。 私はそんなに弱虫じゃないのに それを態度で示すように 私は夜人を置いていかないギリギリの早足で歩き始めた
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