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「さて。由姫の無事も確認したし
俺は帰る。逢花が怖いから。」
「それがいいわ。駅まで送るわ」
「逆に俺が由姫の家まで送る
まだ心配だしな。」
立ち上がった夜人
まだ疲れが残ってるらしくて
少しふらふらしてる
これは駅まで歩くのも危ないんじゃないかしら
仕方ないからお父さんに送ってもらうとしよう
これは今日のお礼って事で。
「そうね。ウチまでよろしく。
別に寂しいとか、怖いとかじゃないからね」
「はいはい。」
薄笑いの夜人。
勘違いしてるに違いない
コイツのためにしてあげてるのに
まったく、バカだからしかたないのかな
「本当だからね。
一人で帰ったっていいんだから!」
「分かってる。一応だよ、一応
用心に越した事はないから」
絶対、分かってない。
ちょっとむかつく。
私はそんなに弱虫じゃないのに
それを態度で示すように
私は夜人を置いていかないギリギリの早足で歩き始めた
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