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それから少し歩いて、今
夜人が、いよいよフラついてくる
ほんとに大丈夫なのかしら?
肩くらいなら、貸してやってもいいけど
「大丈夫なの?」
「おー。大丈夫だぞ
とりあえず眠いだけだ」
意地っ張りなヤツ。
ほんとはめちゃくちゃ疲れてるクセに
「疲れたって言えば肩くらい貸してやるわよ」
「大丈夫だって
俺は一応、男の子なんだぞ」
「男の『子』かは置いといて
なんか死にそうに見えるんだけど」
私が立ち止まっても
ゆっくり近づく事しかできない夜人
足を引きずりながら、きつそうについて来る
でも、これは男の意地なんだろう
平気そうな顔をして、歩いている
こうなると、何を言っても聞きそうにない
家まで、頑張って。
「このくらいなら死なないってば」
「それならいいんだけど」
私は、言えない事を
ゆっくりな足取りに込めて
また歩き始めた
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