四←メイド服と変質者2←

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時間をかけるにつれて だんだんと弱々しくなる夜人 倒れるな、もう少し そんなテレパシーも意味はない 「……………」 「……。」 沈黙の二人の間 真夜中の住宅街に音はない 聞こえるのは、私の靴の踵と 夜人の足を引きずる靴の音 「見えたわよ。」 「……おー、ここまで来たら安心だな」 「そうね。」 12時を回ったのに電気の消えてないウチ まだお父さんとお母さんは起きてるみたい これなら、夜人も送ってもらえるよね そうこう考えてるうちについて 門に手をかけて、開く 「少し寄って行きなさいよ  お茶くらいなら出してやるわよ」 「いや。俺は……」 「早くしなさいよ」 夜人の手を引くと 思ったよりもずっと弱々しく倒れ込んでくる 「ちょっと!夜人!」 「ん……。スマンな」 膝も笑いだす足で、必死で踏ん張る夜人 それを支えるように私も手を沿える
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