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「ああ、由姫……大人になって」
「しっ!聞こえちゃうわよ!」
どこからともなく、ひそひそ声
間違いなくお父さんとお母さんだ
なにをしてるんだろうか?
「ただいま。」
「……あ、おかえり
ほら、見つかっちゃったじゃない」
「スマン。」
なんで、隠れてたのか
理由を探してみると
なるほど、これか。
私が掴んだ夜人の肩
今にも、私が夜人を襲いそうに見える
「なにを勘違いしてるのよ
そんな事しないんだから!」
夜人の肩を放して
お父さん達に言う
でも、二人は聞く気はないらしく
「あら、私達はよくやってたわよね。お父さん」
「懐かしいなぁ。母さんのお父さんに見つかって、殺されかけたっけ」
「そうだったわねぇ」
勝手にノロケた空気に入っている
こうなると動かないのは分かりきってる
そんな役に立たない親はおいといて
私は夜人を家に招き入れた
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