4022人が本棚に入れています
本棚に追加
「そこらへんに座っていいわよ」
「おう。座れるのはありがたい」
夜人をソファに置いといて
私はお茶の準備
コーヒーしか見当たらないしコーヒーでいいよね
とか思いながらも、一応確認。
「コーヒーでいい?」
「なんでもいい。飲めるだけでありがたいんだし」
その言葉から、喉が渇いてるのくらいは分かる
走り回ったんだから、仕方ないか。
アイスコーヒーにしてやろう
沸かしてあるコーヒーを
氷たっぷりのグラスに注いで
とにかく冷たくしてあげる
薄くなりそうだけど、してやるんだから文句は言わせない
おぼんにグラスを二つ並べ
零さないように気をつけながら運ぶ
「はい。シロップは、いる?」
「いらない。」
テーブルに置いて
私が夜人の横に座る頃にはからっぽのグラス
一気に飲み干した夜人
「生き返るー」
「じゃあ、アンタ今まで死んでたのね。」
そんな私の冗談に
一度こっちに目を向けて、硬直
あたふたし始めた夜人
最初のコメントを投稿しよう!