四←メイド服と変質者2←

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「あー、生き返る……」 さっきの夜人みたいな言葉が口を突き ついつい口の端がゆるむ どこか私達は同じ波長なのかしら そんな事を考えながら ゆっくりと湯舟に浸かっていると 「………って……!」 「いい……ない?」 「まって……助け……!」 何やら風呂場の外が騒がしい なにを騒いでるのか ドタバタとした足音が迫る 夜人が逃げ回っているみたいだけど 何があってるのだろうか? 湯舟を出て、バスタオルを身体に巻いて 脱衣所を見ようと扉に近寄った その時。 いきなり開かれた扉から 服を脱がされて、バスタオルだけを被せられた夜人が突っ込んできた 「…………なにしてんの。」 「いや!これは!わざとじゃなくて!」 「アンタじゃないわよ  なにしてんの、お母さん。」 犯人と思わしきお母さん それが、脱衣所の扉を閉め 少しだけ開けたスキマから覗いている
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