四←メイド服と変質者2←

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「由姫。ドアが開かない……」 体育座りで、床に座り込み 絶望したように夜人は振り向く そんな夜人に、私は風呂桶を投げ付け 「こっち見ないで!」 「スンマセン。ドアが開かないんです」 「目を瞑ってなさい。  開けたら殺すからね」 そう言って、浴槽を出た それから、夜人が目を開けないか注意しながら 扉を開けてみたんだけど 夜人の言う通り、ドアが全く動かない 「なんで開かないのよっ!」 間違いなく、お母さんの仕業だ 向こう側からつっかい棒をかけてるんだ たぶん、しばらくしたら取るつもりなんだろうけど 今、私と夜人になにを期待してるのかしら。 「俺は、どうすればいいんだ?」 「とりあえず、私を襲うとか  そんな選択肢は廃除しなさい」 私は浴槽に戻りながら釘を刺す 信頼はしてるけど 万が一もあるんだし、一応だ 「そんな事は全く考えてないぞ!」
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