四←メイド服と変質者2←

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「嘘つき。」 「嘘じゃな……くしゅん!  いや、これは寒いとかじゃなくてだな」 否定と、くしゃみ あとは強がりでできた言葉 夜人はとばっちりで裸なんだし お風呂場に放るのもかわいそうだ しかたない。少しくらいなら、大丈夫だよね 「……夜人、ちょっとだけこっちに来なさい」 「なんだ。どうした?」 律儀に目を伏せたまま こっちに寄ってくる夜人 それに洗面器でお湯をぶっかけると ザバッ!という気味のいい音がお風呂にこだまして 次に聞こえたのは、夜人のクレーム 「なっ!なんだ!?どうした?  俺は何もしてないぞ」 「うるさいわね。10秒だけ目を開けていいから  お風呂に入りなさい。」 そう言って、自分の背中側に夜人のスペースを確保してやる それでも動かない夜人は、何を考えたか 「いや!俺には逢花がいるワケだし!」 意味の分からない言葉で騒ぎ始めた
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