四←メイド服と変質者2←

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「……こっちよ。」 トントン、と夜人のために開けた場所を叩いて 夜人に場所を知らせる それを確認するように、夜人は手を伸ばし 浴槽に手をかける なんともおぼつかない動き それが危なっかしいったらありゃしない。 それがいよいよ見てられなくて 夜人に気がつかれない程度 コケても大丈夫なように手を添える 「……お。ここか」 「違うわよ。それは洗面器  縁もうちょっと下」 「コレか。」 無駄な緊張感の下 ゆったりのんびりとお風呂に入ってきたんだけど。 「うおっ!」 手を滑らした夜人が 私の添えた手を巻き込んで お風呂に突っ込み、飛沫が上がる 私が急いで抱え上げて助けてやらなきゃ 絶対に溺れてたに違いない 感謝しなさい。バカ夜人 「っはぁ!死ぬかと思った。」 「このバカ夜人っ!何してんのよ!」 「溺れた。」
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