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呆気に取られたような顔で私を見る夜人
そのアホ面がなんだか面白い
「ふふっ。」
「なんだ、何がどうした」
思わず吹き出した私に
夜人は頭の上にクエスチョンマークを浮かべながら周りを見渡す。
「アンタが面白いのよ
なに、そのアホ面。……ッ…ふふっ」
「いや、デフォルトでアホ面だが
なんだよ。そんなに笑わなくてもいいだろ」
「うるさいわね。勝手でしょ」
笑いすぎて涙が滲んでくる
それを軽く拭って、夜人を見ると
なんだかまだ飲み込めないような顔をしている
そして、おもむろに私に背中を向け
両手を上げて、その手にはバスタオル
「今回、目を開けたのは不幸な事故だぞ
俺はなにも見てないからな!」
そのくらい分かってる。
別に怒りはしないのに
つくづく真面目というかバカというか
これは、何なんだだろう
「別にタオル巻いてるから気にしなくていいわよ」
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