四←メイド服と変質者2←

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呆気に取られたような顔で私を見る夜人 そのアホ面がなんだか面白い 「ふふっ。」 「なんだ、何がどうした」 思わず吹き出した私に 夜人は頭の上にクエスチョンマークを浮かべながら周りを見渡す。 「アンタが面白いのよ  なに、そのアホ面。……ッ…ふふっ」 「いや、デフォルトでアホ面だが  なんだよ。そんなに笑わなくてもいいだろ」 「うるさいわね。勝手でしょ」 笑いすぎて涙が滲んでくる それを軽く拭って、夜人を見ると なんだかまだ飲み込めないような顔をしている そして、おもむろに私に背中を向け 両手を上げて、その手にはバスタオル 「今回、目を開けたのは不幸な事故だぞ  俺はなにも見てないからな!」 そのくらい分かってる。 別に怒りはしないのに つくづく真面目というかバカというか これは、何なんだだろう 「別にタオル巻いてるから気にしなくていいわよ」
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