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「さて…2人はどこにいるんだろうね…?」
「あ~、何かやだなあ…完全に不法侵入だよ…」
「…………」
そっと扉を開き、音も立てずに扉を閉めて、そろそろと三人は中へと入った。
電気はつけられておらず、密やかに会話をしながら広い部屋を一つずつ覗いていくが、将臣とリズヴァーンの姿は見当たらない。
「しかしリズ先生の自宅は広いな…。二階もあるようだし」
一階最後の部屋を覗き終えた九郎が呟く。
「次は二階だね…」
「ねー…、もう止めようよ~…」
「煩いよ。だったら景時一人で帰ればいいだろ」
「ええ~…それはそれで二人が心配で家にいてられないよ…」
「だったら黙ってついて来るんだね」
ヒノエは二階への階段を上がって行く。
音を立てないように忍び足で。
その後ろを説得を諦めた景時と、段々と真っ青になっていく九郎が続く。
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