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「…へえ」
あっさりしていているが、それでいてコクがあり濃厚。
しつこくない甘酸っぱさが口内に広がった。
「景時にしては良い物を買ったね」
「一言多いよ~っ。でも、ホント美味しいよね」
無邪気に笑みを見せる景時にヒノエはつられて微笑んだ。
「さて…。それじゃあシャワーを浴びて来るかな」
グラスを空にしたヒノエが立ち上がる。
「美味しいジュースのお礼と、今日のお詫びにたっぷりサービスしてやるから」
目を細め、妖艶な笑みを浮かべるとバスルームへと向かって行く。
「え、え、ちょ…ヒノエ君…っ」
真っ赤になった景時が無意味にヒノエを呼び止めた。
「…何?一緒に風呂入りたいの?」
「へ?いや、違うよ…って、ヒノエ君…?!」
景時の手を掴むと、そのまま引きずるようにしてバスルームへと連れて行ったのだった。
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