出会いのインガ

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トオルはおばさんが走り去った方角を背に歩き始めた。 まだお腹が空いちゃいないし、もっと1人になりたかった。 いっそのこと誰もいない、宇宙のどこかへ飛び立ちたかった。 そこならきっと化け物はいないし、何かに怯える事もない。じっくりじっくり拡がる夢は、トオルの孤独も拡げていった。 どうして僕は産まれたんだろ? どうして僕はこんなところに… トオルは涙を流しながら、目的地もなく歩き続けた。image=227347661.jpg
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