葉桜

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『葉桜』     ちょうど一年前  春がきて 桜(はな)は咲いた 今は昨夜の雨に 叩きつけられた桜(はな)を見て   一つ一つの優しさは確かに僕に届いてて 僕の心を変えてくれた 踏み出す勇気をくれた   この桜(はな)が枯れても貴方に出会えた事が嬉しい 剥がれた花びらは生きる緑の為に命を投げた…   時折やってくる豪雨(ツライコト)や雷(クルシイコト)に 貴方の笑顔が何れだけ 僕を助け励ましたか   一つ一つの想い出は 短すぎる一瞬で… 頼りないそのひときれは 涙を支える幹になり…   この声が枯れても ずっと僕はこの唄を歌い続ける… 悲しい歌にはしない そんな想いで雨の音を聞いていた   季節は巡り巡って 咲く花は時を伝え 二度と来ない同じ季節に 最期のお別れをする   ただ一つ変わらぬコトは 僕が祈る一つの願い   『貴方が笑っていますように 幸せでいますように』   
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