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あの日から、
風魔が頭から離れない。
何故なのかはしらない。
だが、それを知ろうとするのを
頭が止めようとする。
感情の内の一つなのだろうか、
そうだとしたら俺様は気付く訳にはいかない。
俺様は主、真田源次郎幸村を守るが為の忍。
忍は道具とされるのが常。
感情のある道具は道具じゃない。
俺様も同様
感情に気付き、道具と見なされなくなれば
死ぬも同然─…
「……ッ!?」
ふ、と微かな感触。
油断していた。
誰かは解らないが、
後ろを取られた上に俺様の首に腕が巻かれていた。
素早くクナイを取り出し、振り返り相手を確認しようとすると、
…─唇への柔らかい感触─…
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