告白

先輩

仲間へあなたに子供がいることを話したのは水族館からしばらくしてのことだった。

みんな驚きはしたが　何も変えることなくあなたと接してくれた。

仲間の中にあなたのことが好きな人がいることをした。
子供がいてもあなたのことが好きだと…。

その人は２７歳。
みんなとワイワイ飲むのが大好きな人。
先輩。

その頃にはあなたの子供とも会っていて、先輩があなたの子供と遊んでいるときは子供達も楽しそうだった。

あなたは先輩を好きになる対象ではないと言っていたけど、あなた達が４人でいる姿は家族の様に見えた。

確かに酔っ払って記憶を無くすことも多いけど、あなたと付き合えばそれも無くなっていいパパになるのではないか？
そんな風に思った。

あなたは２４歳。
先輩は２７歳。
ボクは２２歳。

ボクが先輩と同じくらいの歳なら…。
そんなことを考えていた。あなたのことを好きにならないようにしていたが、
それはいつしか諦めに似た気持ちへと変わっていた。