もう一人の貴方

2/2
前へ
/217ページ
次へ
お久しぶりです 名前の無い貴方 ひろし君の保護者ですよね? 貴方にお会いするのは三回目ですね 本当にひろし君が大好きなんですね 靴下猫ちゃんやシロたんやソフトバンクのお父さんが好きなひろし君とは 別人なんですね 貴方は関西系インテリヤクザって設定なんですね…… いつも ひろし君を気にかけて守ってる貴方は 私の事が どうでもいいんですね! 繊細なひろし君さえ守れれば、私なんてどうでもいいんですね 分かりましたよ 私が大人の振りをします。 女だから甘えるなよって、云って来て、年上の私に甘えるひろし君とは仲良く付き合います。 勉強になるから でも いつか軽蔑するかも知れませんよ 結局 マザコンで 支配し易そうな 弱そうな女だと思って 私を選んだ事を アンタも男だから、女だからって関係無い 女の涙は信用しない って、随分 勝手だからね。 頭良いんでしょ? 私より偏差値の高い大学を中退したんでしょ? で、自分のお金で 東京の音楽専門学校に行ったんでしょ? だったら面倒臭いトラウマつきの女を、納得させてご覧なさいよ コンプレックスの塊の癖に、私を批判するのは およしなさいよ! 私は不器用なりに 愛してるんだから 私に素直になれって云う前に貴方が素直になりなさいよ! ねぇ(笑)
/217ページ

最初のコメントを投稿しよう!

155人が本棚に入れています
本棚に追加