心のヒカリ

事故

警官も足を止め、勇夫の顔を覗き込んだ。

「どうした？｣

「警察に行く前に、行きたいところがあるんです。
お願いします！
さっき私が引いた女の子が運ばれた病院に連れていってください｣

それを聞いた警官は、勇夫の肩にポンと手を置いていった。

「分かった。連れていこう｣

勇夫は少し力が抜けた。

そして黙って、パトカーに乗った。