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「ただいま」
「お帰りなさい。 どうだった?転校初日は」
望美の母、千香子は一旦家事を止め、望美の部屋へと向かった。
「うん。新しい友達ができたよ」
鞄を机の上に置き、私服に着替えながら答えた。
その一言に千香子は嬉しくなって、ホッとした。
さっきからまだかまだかと首を長くして待っていて、家事も手につかなかった。
「そう。良かったわね。
ちゃんと馴染むことができるか、少し心配だったの」
千香子は台所に戻って家事に戻り、望美も、台所に行って千香子を手伝う。
「今日はビーフシチューと、バターロール、あとサラダよ。
あっ。レタスを切ってくれる?」
言われたように包丁を手に取り、レタスを切り、器にのせ、プチトマトを上にのせ、ドレッシングをかけた。
鍋が沸騰し、千香子は火を弱め、ルーを入れる。
台所中ビーフチューの香りが漂う。
ガチャ
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