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第四話~騒動~
一昨日から読み始めたあの恋愛小説は、やっぱり予想通りな結末だった。
溜め息を吐きながら私は本を閉じる。
「…つまんないし」
呟いてみたけど、虚しいだけだ。
「…こらッ……、……しょ!」
何だか廊下が騒がしい。
私は持っていた本を花瓶の横に置いた。
「あ…お水変えてあげなきゃ」
花瓶を手に持ち、扉の前まで歩いて行く。
「別にいいじゃん!!」
と言う声が聞こえた。
そして、勢いよく目の前の扉が開く。
ガツン………ッ
バシャ……パリン…ッ
ゴツッではなく、ガツン。
そういう効果音がしそうなくらいの勢いで、私は何かと激突した。
そして…バシャ……パリン……
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