第三話~時間~

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  「如月奏摩君。」     「如月…奏摩?」       確か昨日のあの人がそんな名前じゃなかったっけ?   あの騒がしい人。 勝手に入ってきて、出て行った… しかも扉も閉めていかない非常識人間。       「優しくて明るい良い子だよ。…仲良くなれるといいね。」     「……無理じゃないですか?」       私が言うと、鈴木先生は驚いていた。 でも…       「きっと大丈夫だよ。」       そう言って笑った。           鈴木先生が出て行った後、私はまた本に手を伸ばす。 しおりを挟んだページを開き、また続きを読み出した。   結末は、大体予想がつくけどね。      
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