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「如月奏摩君。」
「如月…奏摩?」
確か昨日のあの人がそんな名前じゃなかったっけ?
あの騒がしい人。
勝手に入ってきて、出て行った…
しかも扉も閉めていかない非常識人間。
「優しくて明るい良い子だよ。…仲良くなれるといいね。」
「……無理じゃないですか?」
私が言うと、鈴木先生は驚いていた。
でも…
「きっと大丈夫だよ。」
そう言って笑った。
鈴木先生が出て行った後、私はまた本に手を伸ばす。
しおりを挟んだページを開き、また続きを読み出した。
結末は、大体予想がつくけどね。
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